2021年1月13日水曜日

【こちら人事部】高松建設「積極性と熱意に期待」

 1917年に創業し、2017年10月に100周年を迎えた高松建設。景気に左右されず創業以来、黒字経営を続ける優良企業だ。

 単なる施設建設だけではなく、土地有効活用提案を主体にあらゆる建物の企画開発、設計、施工、管理一体型の事業を手掛ける。提案物件のすべてがオリジナルデザイン。自社の設計・施工比率は90%を超える。

 企業理念に「C&Cカンパニー」(consultant&construct company)を掲げる。100年以上の歴史の中で培ってきた技術力を駆使した施設建設に加え、土地活用を通じて顧客の悩みや課題を解決し、事業を成功に導くソリューション型企業を前面に打ち出す。企画商品がなく、営業、設計、工事と全部門が一体で作る顧客ニーズに合わせた建物が評価されている。

 同社の木内祥朗人事部長は「どの職種も人と接する機会が多く、特に対人能力が求められる」と話す。選考時は傾聴力や伝達力といったコミュニケーション能力に加え、自己主張でき、自ら進んで行動できる積極性を重視しているという。入社すれば取引額が億単位に及ぶ責任の重い仕事も任せられ、「早く自分の成長を実感したい」というマインドを持った人材も選考のポイントに挙げる。

 コロナ禍での採用活動を余儀なくされ、例年実施している対面のインターンシップ(就業体験)に加え、ウェブインターンシップも始めた。建設現場の映像をライブ配信しながら施工管理職の業務内容を説明し工程を体験してもらう。昨年8月から10月までに5回開催し、200人を超える学生の参加があった。木内部長は「ウェブインターンシップに対するニーズの高さが分かった。もっとウェブコンテンツを充実して応募人数を増やしたい」と初の試みに手応えを感じている。

 同社では入社3年目までに自立し業務に取り組めるよう研修制度を充実させている。新入社員は全職種共通で高松コンストラクショングループの研修を受けた後、高松建設単体の研修で社会の礼儀やマナーを習得。配属後はOJTに加え、職種別に随時研修を行い、業務遂行に必要な知識やスキルを身に付けてもらう。働きやすい職場づくりや悩みを解決するため、入社3カ月、6カ月、1年6カ月時に個人面談も実施する。

 施工管理職は1級建築施工管理技士の資格を取得し所長になることが当面の目標になる。外部講師を招いた研修会を開き、資格取得をサポートしている。

 木内部長は「就職活動中に多くのアドバイスをもらうと思うが、就職するのは自分自身だ。将来の仕事として何がしたいかを自ら決めた方がいい」と助言。やりたい仕事ができる数多くの会社がある中で、「なぜその1社に入りたいのかを自分で考えて結論が出せるよう、業界業種にとらわれず多くのインターンシップや説明会に参加してほしい。われわれも応援したい」とエールを送る。

  《新卒採用概要》

 【新卒採用者数】 男性97人(うち技術系66人)、女性30人(同17人)(19年度実績)

 【3年以内離職率】16%(17年度新卒)

 【平均年齢】   38・7歳(20年4月1日時点)

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