2021年1月19日火曜日

【回転窓】「全く指摘には当たらない」はご勘弁を

 第204通常国会が18日に召集された。2020年度第3次補正予算案や21年度予算案が審議され、同時に長期化する新型コロナウイルスへの対応と経済対策などで論戦が展開される▼10月に衆議院議員の任期満了が控え、解散・総選挙をにらんだ与野党の攻防が予想される。就任後初めての通常国会に臨む菅義偉首相だが、ここに来ての新聞各社などが行う調査で支持率は急落。これまで記者会見や国会答弁で多用してきた質問に正面から答えず、論点をずらす手法をとり続けるのだろうか▼政府が同日国会に提出した21年度予算案の一般会計総額は106兆6097億円。総額15兆4271億円の3次補正予算案と合わせて景気の下支えを狙う▼勢いが止まらない新型コロナの感染拡大。11都府県で緊急事態宣言を再発令し、政府は封じ込めに力を注ぐが先行きを見通すのは難しい。それでも事態を打開するかじを取り続けるのが国会と政府の使命▼国会の会期は6月16日までの150日間。開会を前に菅首相は政策実現に向け「国民のご理解をいただきたい」と話した。理解を得るためには何が必要なのか…。多くは語るまい。

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