2020年12月22日火曜日

【回転窓】コツコツと地道に

  年始のあいさつとして親しい人やお世話になった人に送る年賀状。正月の朝、ポストに届いたはがきを見て安心したりびっくりしたりすると、「新しい年が来たな」としみじみ思う▼年賀状が一般に定着したのは1873年に郵便はがきが発行されるようになってから。年始のあいさつをする風習は平安時代からあり、遠方で訪れるのが難しい場合、貴族や公家、武家などが簡易書簡を送っていたという▼おなじみのお年玉付き郵便はがきは2003年用の44・6億枚が発行枚数のピークで、電子メールやSNS(インターネット交流サイト)の普及もあり、20年用の当初発行枚数は最盛期の約半分、23・5億枚まで減った▼新型コロナウイルスの流行で直接会うのがなかなか難しい現在。巣ごもり時間が多くなったこともあるのか、年賀状アプリのダウンロード数が昨年より増えているという。会えない分は思いを込めた年賀状で届けるのだろう▼元日配達を希望する場合、25日までに投函(とうかん)する必要がある。21年は丑(うし)年。牛は「誠実さ」を象徴している。コツコツと地道に-。第一歩は年賀はがきの購入からか。

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