ものつくり大学の島本裕美子さん(技能工芸学部建設学科4年)が、愛知県で11月13~16日に開かれた「第58回技能五輪全国大会」の左官職種で金賞を受賞した。同大学では過去に3人が金賞を受賞。島本さんは4人目、女子学生として初めて金賞を獲得した。
左官職種の競技は2日間で計10時間行われた。石こうボード2枚分の大きさの架台に軽量鉄骨と石こうボードで「ふかし壁」を作成し、その上に左官材料を塗る作業が課題だった。
「今回の課題はふかし壁に段差や開口部があり、より繊細さが必要になる内容だった」と島本さん。大学で練習していた時と比べ架台の位置が高く、「脚立が必要になって時間をロスしたので、練習通り素早く作業することを心掛けた」という。
大学で左官の授業を聞き、興味を持ったことが大会参加のきっかけ。先生の指導を受けながら練習を積み重ね本番に備えた。
卒業後は左官関係の会社に就職が決まっている。常に前向きな姿勢を忘れず、「全国大会で入賞した女性の職人が頑張っている姿を見てもらい、職人を目指す人たちやお客さまに関心を持っていただけるようになれたらうれしい」とほほ笑む。
同大会は厚生労働省と中央職業能力開発協会が主催。愛知県国際展示場など7会場で40種目が行われた。
0 comments :
コメントを投稿