色鮮やかなセレッソピンクのコンクリートを実現-。竹中工務店は施工を担当する大阪市立長居球技場の大規模改修プロジェクトで、選手入場口の躯体に同球技場を本拠地にするJリーグ・セレッソ大阪のチームカラーであるピンクのコンクリートを採用した。
これまで難しかった明るい色彩のコンクリートを実現するため、自社開発した「ECM(エネルギー・CO2・ミニマム)カラーコンクリート」と呼ぶ技術を活用。灰色の普通ポルトランドセメントを白い高炉スラグの微粉末に変更し、必要な性能を保ちながらピンクや黄など明るい色が出せるようにした。
普通ポルトランドセメントの代替材料に高炉スラグを多く含むECMセメントを採用。二酸化炭素(CO2)の削減効果も高く、通常のコンクリートに対してCO2排出量が6割以上削減できるという。ECMセメントは高炉スラグ微粉末が60~70%を占める。ホワイトセメントを使ったカラーコンクリートに比べ75~80%も安価に製造できる。
桜スタジアムプロジェクトの完成イメージ (竹中工務店報道発表資料より) |
長居球技場の所在地は大阪市東住吉区長居公園1の1。「桜スタジアムプロジェクト」と銘打ち、桜スタジアム建設募金団体とセレッソ大阪スポーツクラブが大規模改修事業を実施している。メインスタンドはRC造5階建てになり、S造の屋根を架設する。工期は2019年7月~2021年3月。設計はIAO竹田設計(意匠)と竹中工務店(構造・設備)が担当した。
0 comments :
コメントを投稿