2020年12月16日水曜日

【回転窓】単純明快でいいのに

  通勤電車に乗っていると車内にいる多くの人がスマートフォンを操作している。ニュースにファッション情報、乗り換え案内、ゲーム。片手に収まる小さな端末は必需品の一つになっている▼総務省の2020年版情報通信白書によると、世帯の96・1%(19年実績)が何らかのIT機器を保有し、スマホの保有率は83・4%と初めて8割を超えた。10年実績で9・7%だったスマホの保有率は10年間で9倍になった計算だ▼スマホは確かに便利なのだが、料金の高さや料金体系の複雑さが玉にきず。4人家族で全員がスマホを持ち、大手キャリアと契約していると1カ月の料金が平気で2万円を超えてしまう▼菅義偉首相が官房長官の頃からことあるたびに求めてきた携帯料金の引き下げ。ここに来てNTTドコモが月間データ容量20ギガバイトが月額2980円で利用できる料金プランを発表。残る2社がどう対抗するのか動向が注目される▼もうすぐ78歳になる母親が最近、ガラケーからスマホに変えた。基本料金は安いのになぜか月に払うのは5000円近く。もっと単純明快な料金体系にすればいいのにと思わずにはいられない。

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