2020年12月3日木曜日

【各国への参加呼び掛け本格化へ】BIE、大阪・関西万博の登録承認

万博会場のイメージ(経産省提供)

  博覧会国際事務局(BIE、本部・仏パリ)は、オンラインで開いた1日の総会で、日本政府が提出した2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催計画を記載した登録申請書を承認した。今後は政府が各国に参加を呼び掛けるとともに、開催準備の具体的な方針をまとめた基本方針を年内に閣議決定する。招請活動と並行し、必要となる関連施設の整備に向けた調整も加速する。

 BIE総会は6月に開催予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で延期になっていた。総会後に会見した井上信治万博担当相は「毎週のように関西に通い地元の期待を受け止めてきた。(開催に向けて)大きく前進したことはうれしい。国家プロジェクトとして絶対に成功させたい」と意欲を示した。

 大阪・関西万博は25年4月13日~10月13日に、大阪市此花区の人工島「夢洲(ゆめしま)」で開催。150カ国以上の参加を目指す。準備期間は出展方法で異なるが、参加国が自らパビリオンを設計・建設する場合、3~4年程度は必要になる見通し。10月に予定していたドバイ万博の開催が1年延期になり、各国の準備期間が短くなることが懸念される。

 コロナ禍で海外に直接出向いた招請活動を実施しにくい状況だが、井上担当相は「できることは全てやっていく」と述べた。井上担当相は2日、東京都内で複数国の在京大使と会談。開催への協力を呼び掛けた。

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