2020年12月7日月曜日

【凜】東京土木施工管理技士会業務課課長・轡田絵里香さん

 ◇担い手確保に貢献したい◇

 新型コロナウイルスの流行で技術者向けの講習会を対面式からオンライン方式に切り替えた。「足を運ばなくていい」と好評を得ている。離島在住者の参加もあった。オンラインの需要を実感しつつ、対面での実施の必要性も感じている。「人に教えたり、教わったりするのは難しい」。事務局を務める自身の経験からだ。

 東京建設業協会(東建)から出向したのは5年前。技士会設立20周年の節目に当たった。通常事業と周年事業が重なり、めまぐるしい毎日を過ごした。講習会や現場見学会、委員会の運営、機関誌発行などと担当範囲は広い。技術者と触れ合う機会が増え、ひたむきな姿を間近にし土木の魅力にほれ直した。担い手確保に貢献したいと今まで以上に強く思うようになった。

 法人会員の中にはコロナ禍で採用活動に苦労している企業も少なくない。学生に業界や会員企業の仕事の情報を発信するイベントを今月12、13の両日、オンラインで東建と開催する。企業の担当者がスタジオからライブ配信する。初の試みだが、持ち前のチャレンジ精神で笑顔を忘れない。

 モチベーションを維持する秘訣(ひけつ)は「仕事とプライベートを完全に切り離す」こと。「自宅は東京都内を避けた」そうだ。高校時代に山岳部で鍛えた健脚の持ち主。直近では北アルプス・西穂高岳の登頂にチャレンジした。

 (くつわた・えりか)

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