ポルシェジャパン(東京都港区、ミヒャエル・キルシュ社長)は、千葉県木更津市に建設している「ポルシェ・エクスペリエンスセンター(PEC)東京」=完成イメージ(ポルシェジャパン提供)=を2021年夏にオープンする。
全長2・1キロの周回コースやオフロードなどさまざまなコースでポルシェ車が運転できる国内初の施設。ドライビングスクールやレーシングシミュレーターなども用意するという。設計者と施工者は非公表。
建設地は伊豆島中ノ台1148の1ほか。敷地面積は約43ヘクタールでこのうち事業区域は13ヘクタール。周回コースは独ニュルブルクリンクや米ラグナ・セカなど世界的に有名なサーキットのコーナーを再現したエリアを設け、元の地形を生かした高低差のあるコースとする。併設する建屋は伝統工芸の江戸切子をモチーフとし矢来紋を使った和風の外観デザインを採用。内装もしっくいや日本庭園のイメージを取り入れた。
PEC東京の建設に合わせ同社は6月に千葉県と自然環境保全協定を締結。工事に当たって自然環境保全や植生の回復、伐採樹木の情報公開、湿地希少植物の保護などを実施する。今後、災害連携やコミュニティー支援などのプログラムも計画しているという。
キルシュ社長は「新しい観光スポットを作り、雇用の機会を創出するだけでなく、世界的にも美しいこの千葉の立地でエキサイティングな試乗体験を提供したい」とコメントした。PECは英シルバーストーンや米アトランタなど世界9カ国にあり、アジアは上海に次いで2カ所目になる。
0 comments :
コメントを投稿