先日、土砂災害警戒情報を伝える緊急メールで目が覚めた▼深夜から雷を伴う強い雨が降っていた。ベランダから見える裏山の一部は土砂災害警戒区域に指定されている。慌ててインターネットで気象情報を収集。幸いなことに避難の必要はなく、安心した▼ピンポイントで災害を予測することはなかなか難しいのだろうが、防災情報の内容や精度は年々、高度化してきている。最終的には自己責任で行動を決めるほかないものの、判断材料が増えることは心強い▼台風が連続して襲来しており、緊急出動された方もいることだろう。「地元の建設業者さんに助けてもらっているのだと身に染みた」とは茨城県常総市の神達岳志市長の言葉。昨年9月の関東・東北豪雨で鬼怒川が決壊した際には、避難路の確保などに建設業界が奔走した。「建設業の担い手不足は防災の観点からも危機的なこと」とも▼9月1日は「防災の日」。各地で訓練が実施されるが、自然災害の最前線を見ているプロが市民にアドバイスするような場をもっと設けられないだろうか。そうすれば市民の信頼も建設業の誇りも大きくなるはずだ。
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