大阪府左官工業組合(邑智保則理事長)は18日、大阪市港区のORC200オーク広場で「上方左官まつり」を開いた。
左官工事の魅力やものづくりの楽しさなどを広く発信することを目的に、15年から行っている取り組み。当日は多くの家族連れが訪れ、光る泥団子づくりや壁塗り体験などで休日の楽しいひとときを過ごした。
このイベントは、高度に洗練された左官の技術・技能や土壁・しっくいの素晴らしさを知ってもらうことで、よりよい生活スタイルの実現や居住環境の改善・向上を図るとともに、若年労働者の確保・育成に向け、ものづくりの魅力や楽しさ、やりがいなどを伝えるのが目的。初開催となった昨年は2日間で1800人が来場した。
1日だけの開催となった今年は、熟練の左官職人による壁塗りをはじめ、鏝絵や姫路城の修復で用いられた目地しっくい・懸魚(げぎょ)の展示、装飾的な左官仕事となる擬木の実演などを通じて日本の伝統技能をアピール。このほか、会場内では光る泥団子や消臭手形、壁塗りなどのものづくり体験に夢中になる家族連れの姿が見られた。
邑智理事長は「来場者の皆さんには楽しんでもらえているようで何よりだ。学生向けの出前講座や一般市民向けの左官まつりなど、左官の素晴らしさをアピールする体制は整いつつある。こうした取り組みを今後も続けたい」と話した。
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