2016年9月13日火曜日

【回転窓】旬の味覚は笑顔も運ぶ

9月に入ってもまだまだ暑い日が続いている。秋の訪れを感じる機会は少ないが、さすがに朝晩は少し空気がひんやりとして、季節の変わり目なのかと、思えるようになった▼今週15日は十五夜。夏に実った作物の収穫を終え、稲刈りまでの間にひと休みして月を愛でるのが、諸説ある「中秋のお月見」の由来で有力なものだという▼酷暑を乗り切った後にやってくるのが本来の夏バテ。暑気あたりや暑さ負け、夏負けともいい、暑さによる自律神経系の乱れが原因とされる。「何だか調子が今ひとつ」と感じている方は、バランスの取れた食事で栄養補給をしていただきたい▼秋の味覚といえばサンマに栗、マツタケ、新米など枚挙に暇がない。水産庁の発表によると、今年のサンマ漁の見通しは昨年をやや下回る。先日、スーパーの店頭で見かけたサンマは150円を少し超えた値段。食卓の主役になるのはもう少し時間がかかるかもしれない▼地震で大きな被害を受けた熊本県南阿蘇村で11日、岩手県大船渡市から直送されたサンマが無料で振る舞われたという。旬の味覚は被災地にも笑顔を運んだことだろう。

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