キャタピラージャパンが1961年に出荷した国産初の油圧ショベル「Y35」が国立科学博物館重要科学技術史資料(未来技術遺産)に選定された。同社製品の選定は初めてという。
「Y35」は、同社明石事業所の前身である新三菱重工業明石工場で製造され、「ユンボ」の愛称で全国の工事現場で活躍した。
選定理由について、国立科学博物館産業技術史資料情報センターは「戦後日本の国土開発に顕著な貢献を果たした建設機械であるため」としている。
選定を受け、前畑秀和代表取締役は「Y35から続く開発、製造の『ものつくり』のDNAはキャタピラーブランドとなった今でも引き継がれており、今後も唯一の油圧ショベルの開発拠点で、マザープラントの明石から顧客や社会の継続的な発展に寄与したい」とのコメントを発表した。
未来技術遺産は、日本の全科学技術を対象とし、資料の保存と活用を図ることを目的に2008年度から選定されている。Y35を含め本年度選定された16件への登録証と記念盾の授与式が13日に国立科学博物館(東京都台東区)で行われる。
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