新しいスタジアムをどう造り上げるのか、動向が注目される (写真はイメージ、本文とは関係ありません) |
球技専用スタジアム整備の胎動が各地で相次いでいる。 関西では京都府が15日、「京都スタジアム(仮称)実施設計等業務」の公募型プロポーザル手続きを開始。 沖縄は、サッカーJリーグ1部(J1)規格のスタジアムの建設計画概要を公表した。政府は多機能・複合化を目指した新しいスタジアム整備を積極的に支援する方針を打ち出しており、整備を計画している自治体がどう対応するのか、今後の動きが注目される。
◇京都府、建設地変更し基本設計着手◇
京都スタジアムは、府内におけるスポーツの広域・基幹的施設を整備し、スポーツ振興や青少年の健全育成などを図る目的で計画。建設地は中・北部地域の活性化を図る観点から当初、JR亀岡駅北側の保津川沿川を候補地としていたが、治水や生態系保全の観点から亀岡駅北土地区画整理事業地内(亀岡市追分町)の約3・2平方メートルに変更した。
京都スタジアムは、府内におけるスポーツの広域・基幹的施設を整備し、スポーツ振興や青少年の健全育成などを図る目的で計画。建設地は中・北部地域の活性化を図る観点から当初、JR亀岡駅北側の保津川沿川を候補地としていたが、治水や生態系保全の観点から亀岡駅北土地区画整理事業地内(亀岡市追分町)の約3・2平方メートルに変更した。
計画によると、スタジアムの規模はRC一部S造延べ3万4000平方メートル程度を想定。サッカー、ラグビー、アメリカンフットボールが可能なフィールド配置で2万席以上の一般席を確保するほか、2000平方メートル程度のにぎわい機能(商業施設等)や防災拠点機能なども導入する考えで、工期は約20カ月、工事費は130億円以下(税込み)を見込んでいる。
業務内容は、こうした構想・設計内容と予定地の変更を踏まえた一部修正基本設計と各工事(建築、電気設備、機械設備、昇降機設備、フィールド、外構、スタジアム諸設備、クライミングウオール施設)の実施設計。納期は基本設計が17年1月31日(関係機関との協議図面は16年12月28日)、実施設計が17年3月31日。委託上限額は2億円(税込み)。
◇那覇市にJ1規格のスタジアム整備へ◇
沖縄県は、那覇市の奥武山公園内に約2万5000人収容の施設を建設する。本年度に基本計画を策定するとともに用地取得を行い、17年度から2カ年で基本・実施設計を進め、19年度の着工、21年度の完成、22年度の供用を目指す。用地費を含む総事業費は約218億円を見込んでいる。
スタジアムはスポーツの振興やサッカーを活用した新たな誘客による観光振興・地域振興を目的に計画。建設予定地は奥武山公園内の陸上競技場とサブグラウンド、広場などがある一帯約5・7ヘクタール。概算事業費のうち国庫で約174億円を見込んでいる。用地費は約29億円(うち国庫約23億円)で市から取得する。
本年度は有識者やサッカー関係者らで構成する基本計画策定委員会を設置するとともにコンサルタントに業務委託し、基本計画を策定する。基本計画には施設の内容や規模、配置、事業スケジュール、整備手法などを盛り込む。県は業務委託に向け「Jリーグ規格スタジアム整備基本計画策定業務」の公募型プロポーザルの手続きを進めており、28日に審査を行い委託先を選定する予定だ。県は14日に自民党の二階俊博幹事長に計画内容を説明し、一括交付金の活用への理解を求めた。
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