恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区、同目黒区)内にある東京都写真美術館が、約2年にわたる改修工事を経て3日にリニューアルオープンした。
同美術館は日本初の写真と映像の総合美術館として1995年に完成。写真史の上で重要な国内外の作品、芸術性の高い映像など3万3000点以上を収蔵している。リニューアル後の愛称は「Tokyo Photographic Art Museum」の頭文字をとって「トップミュージアム」。
一般公開に先立ち、2日には記念式典が開かれた。出席した小池百合子知事は「写真は文化をリアルに伝える有効なツール。写真美術館は、東京の文化を世界に発信する拠点となることを期待している」とあいさつした。
改修工事では、経年劣化した設備機器の更新、2、3階展示室をカーペットからフローリング化するなどの機能改善を図った。1階エントランスホールは今後も増加が見込まれる来館者に対応するために拡張し、エレベーターも増設。来館者動線となるJR恵比寿駅側のアプローチ空間の改善や、分かりやすいサインも設けた。LED照明を採用するなど環境負荷への低減にも配慮した。
所在地は目黒区三田1の13の3。建物規模はSRC一部RC・S造地下1階地上4階建て延べ7500平方メートル。改修工事の設計は久米設計、施工は鹿島・久保工JVが担当した。
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