国土交通省が建設現場に設置する仮設トイレで、男女とも快適に使用できる「快適トイレ」の事例集をまとめた。
水洗の洋式便座や臭いが逆流しない機能など同省が設定した標準仕様を満たす30社・68件の事例を収録。ホームページで公表する。10月1日以降に入札手続きを開始する直轄土木工事から快適トイレの設置を原則化。導入する現場環境に合った製品を選択するためのツールとして活用してもらう。
建設現場のワークライフバランス(WLB=仕事と家庭の調和)推進の一環。快適性を向上させた仮設トイレを標準設置することで、職場環境の改善を図り、男女ともに働きやすい建設現場の実現につなげる。
快適トイレの標準仕様は、求める機能6項目、備える付属品5項目、推奨する仕様・付属品6項目で構成する。事例集には6項目の求める機能を満足するトイレを収録。現場で快適トイレとして使用するには5項目の備える付属品を満たす必要がある。掲載は推奨する仕様・付属品に適している項目数で分類し、レンタル費用の安い順。未掲載のトイレでも標準仕様を満たせば快適トイレとして活用できる。
積算基準も整え、10月1日から直轄土木工事現場に導入。既契約工事も受発注者で協議して設置することも可能だ。自治体にも取り組みが広がることを期待している。
0 comments :
コメントを投稿