2019年11月25日月曜日

【現場の課題、見逃しません】PC建協東北、女性職員が橋梁工事現場をチェック!!

 プレストレスト・コンクリート建設業協会(PC建協)東北支部(光田秀幸支部長)は21日、東北地方整備局福島河川国道事務所が発注した橋梁上部工工事(福島県伊達市)を対象に女性職員らによる安全パトロールを実施した。

 女性の目線で事務所や現場の環境を見てもらい、将来を担う若者や女性らが働きやすい職場づくりにつなげるのが目的。会員企業から9人が参加した。

 女性隊員が訪れたのは、錢高組が施工を担当する「東北中央自動車道阿武隈川橋上部工工事」(櫻井尚久作業所長)。相馬福島道路(福島県相馬市~桑折町)の霊山~福島間(延長12・2キロ)のうち、1級河川阿武隈川をまたぐPC4径間連続箱桁橋を施工するもので、片持ち式の張り出し架設工法を採用し、現場で製作したブロックをPC鋼線で緊張させて長さ398メートルの橋を造り上げる。

 櫻井所長は「職員や技能者にどんどん質問して意見を出してほしい。そのやりとりで現場の環境が良くなり、活気づく」と話し、担当者から工事概要について説明を受けた後、現場に移動した。エレベーターで柱頭部に上がり、箱桁のブロック製作が進んでいる現場内を見学。現場では4ブロック目の鉄筋工事などが行われ、女性ならではの視点で現場内を見て回り、技能者らに積極的に質問していた。

 参加者からは「きれいな現場で、整理整頓が行き届いている」「注意を促す看板があっていい」「女性トイレが建物の奥にあるのがいい」といった意見や「トイレに手すりがあった方がいい」「事務所の救急箱が分かりにくい」「これから日没が早くなり、照明灯を増やしてほしい」など女性ならではの細かな指摘もあった。

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