2019年11月28日木曜日

【長崎幸太郎知事が方針表明、年明けに懇話会開催へ】山梨県、総合球技場建設(甲府市)の在り方再検討へ

 山梨県は甲府市の小瀬スポーツ公園で予定している総合球技場建設事業の計画内容を再考する。長崎幸太郎知事が26日の会見で方針を明らかにした。従来の小瀬スポーツ公園での建設は原則維持していく見通しだ。

 県は、五輪などを契機にスポーツをキーワードにした地域振興策の展開を目指していた。長崎知事は「総合球技場基本計画検討委員会」が3月にまとめた報告書を踏まえ、年間5000万~8000万円の運営赤字になるとの見通しを問題視。12月補正予算に計上した「スポーツによる地域活性化懇話会」を年明け以降に開催し、在り方を再度検討する。

 地域活性化を図る上での収益可能性などで有識者の意見を聞く考え。一方、懇話会の開催回数や今後の具体的なスケジュールは未定。会見で長崎知事は「スポーツで稼げる県づくりのグランドデザインを描いていきたい」と話した。

 小瀬スポーツ公園は都市公園施設のため、収益を確保する施設づくりに制約が出る可能性がある。長崎知事は「甲府市とも市街化調整区域を見直すことができないか相談する」と説明した。

 検討委の報告では、建設予定のスタジアムはサッカーやラグビーに対応した84×124メートルのフィールドを備え、客席数は2万席規模を想定。施設整備費は設計や監理、外構整備などを除き110億~120億円と試算した。事業手法はPark-PFI(公募設置管理制度)など4案を比較検討し選定するとしていた。

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