北九州市は、旧JR九州本社ビル活用事業の公募型プロポーザルで3者を審査し、優先交渉権者に香港を拠点とする資産運用会社のオデッセイアセットマネジメントリミテッドを選定した。
同社の提案によるとビルを改修し、客室数90~100室規模の世界レベルのブティック・ホテルとして再生する。2020年春ごろの着工、21年夏ごろの完成を目指す。事業費は約30億円。
計画によると優先交渉権者が設立する特別目的会社(SPC)が事業主体となり、20年4月以降に市と土地・建物の賃貸借契約を結ぶ。改修工事では特徴的な外観デザインを残す形で外壁の補修などを行う。ホテルはレストラン&バーやベーカリーなども設け、今後全国展開する新たなホテルブランドの旗艦店として運営する。
賃貸借契約は改修工事の期間を含め10年間で締結するが、優先交渉権者は30年間の賃貸借を希望しているため当初契約期間満了後は更新する形を取る見込み。
旧JR九州本社ビルは1937年に三井物産門司支店として建設。国鉄の門司鉄道管理局やJR九州北九州本社として活用され、2005年度に市が土地と建物を取得した。規模はSRC造地下1階地上6階建て延べ5635平方メートル(増築部を除く)。
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