2019年11月25日月曜日

【収容1・5万人、整備費370億円】有明アリーナ、12月9日竣工へラストスパート

 東京都は、2020年東京五輪・パラリンピックでバレーボールと車いすバスケットボールの競技会場となる「有明アリーナ」(江東区)の内部を21日初公開した。

 10月末時点の工事進捗(しんちょく)率は98%。現在は外構工事や内装工事などの最終段階に入っている。12月9日の竣工を予定している。整備費は約370億円。

 施設規模は5階建て延べ4万7200平方メートル。観客席約1万5000席(仮設席約3000席含む)を備える都内最大級のアリーナとなる。車いす席150席、広めの仕様となる付加アメニティー席157席も分散配置した。

 特徴的な湾曲した外壁は、限られた敷地の中で建物の外部に滞留空間を確保するための工夫の一つだという。屋根の構造材には木材と鉄骨のハイブリッド材を採用。内装の壁など多くの部分に都内産などの木材を取り入れ、日本らしさを演出した。

 施設の後利用に当たっては、都有施設で初めてコンセッション(公共施設等運営権)方式を導入。7月には電通ら7社が設立した特別目的会社(SPC)と実施契約を結んだ。

 スポーツ大会やコンサートなど幅広いイベントの企画を想定。面積約4100平方メートルのアリーナ部分はコンクリート床で、スポーツ以外のイベント利用も見込んだ造りとなっている。

 工事期間は17年4月からの33カ月。今後は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が五輪会場用の床を整備する。

0 コメント :

コメントを投稿