JR東海は、リニア中央新幹線で導入する営業車両の仕様策定に向け改良型試験車を製作する。
山梨リニア実験線で走行試験しているL0系車両に比べて、先頭形状の最適化によって先頭部の空気抵抗を約13%下げ、消費電力や車外騒音の低減を図る。改良型車両では室内の快適性などもさらに高めていく。
改良型では営業車両の仕様である誘導集電方式を全面的に採用。ガスタービン発電装置を搭載する必要がなくなり、L0系の走行試験で得られた結果なども踏まえ、先頭部はより丸みを帯び、凹凸を際だたせたデザインとする。
前照灯と前方視認用カメラの位置を上方に変更し、前方の視認性を向上させる。カラーリングについては、青の流線デザインで「深化し続ける躍動感と新しい先頭形状での滑らかな空気の流れ」を表現している。
改良型試験車は先頭車1両を日立製作所が製造。中間車1両は日本車両製造が担当し、20年春に完成する予定。既存のL0系車両と組み合わせながら走行試験を行う。
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