2018年12月17日月曜日

【凜】水ingエンジニアリング建設本部・西岡巴さん

 ◇コミュニケーションが好き◇

 現場での堂々とした姿が印象的だ。作業員らとのやりとりにも気後れすることはない。今春入社し7月に現場配属されたばかりだが、「私は現場監督向き」と直感したという。

 地元の高知工業高等専門学校では電気情報工学を学んだ。上下水道インフラの施設建設に生かせるのか、半信半疑のままインターンシップに参加。現場の魅力を紹介してくれた先輩社員に感化され、今年初めて採用された現場監督志望の女性技術者の一人となった。

 東京都町田市の鶴見川クリーンセンター増設工事で、機械設備の施工管理を担当。男性中心の職場では、戸惑うことも多いのでは。そんな問い掛けに「コミュニケーションが好き。その強みを生かせるのは現場だと思った。みんなで心のつながりを強く持って仕事をつくりあげる。これまでなかった経験で、すごく楽しい」と笑顔で答える。

 来年には、母校から同じく現場監督志望の女性が入社する。「働きやすい環境に変えるため、自分が感じたことをフィードバックしていきたい。私たちが動かないと今の流れが止まってしまう」。そう語る時は頼もしい先輩の顔だ。

 入社して将来の夢もできた。全国有数の清流がある高知の良さを生かせば、新たな産業創出につながると考えている。「いつかは地元に貢献できるかな」という思いを胸に、今後も水と向き合い続ける。

 (建設管理部、にしおか・ともえ)

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