関東地方整備局が群馬県長野原町で建設中の八ツ場ダム本体工事が大詰めを迎えている。
ゲート部分を除いた堤体の非越流部は、26日にコンクリート打設が完了し、堤頂まで立ち上がった。施工を担当する清水建設・鉄建建設・IHIインフラシステム異工種JVは同日、非越流部の打設完了を祝う式典を現地で開いた。
同局八ツ場ダム工事事務所の朝田将所長や同JVの平塚毅統括所長ら現場関係者が出席する中、左岸ダムサイトのコンクリート製造プラントから、最後のコンクリートが運搬され、打設作業が行われた。
残るゲート部分では、非常用洪水吐き設備の組み立て・据え付け作業を進めている。同局は来秋ころの試験湛水開始を目指している。完成は19年度末を予定している。
同ダムは堤高116メートル、堤頂長290・8メートル、堤体積約100万立方メートルの重力式コンクリートダム。総貯水量は1億0750万立方メートル。洪水調節や水道・工業用水の確保、発電などさまざまな観点から首都圏を支えるインフラとして機能する。インフラツーリズムも盛んで、秋の紅葉シーズンなどに多数の観光客が現地を訪れている。
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