福島県楢葉町で東鉄工業が施工するJR常磐線新駅「Jヴィレッジ駅」の建設工事が終盤に差し掛かっている。
11カ月の工期で完成させるため、材料に工場生産のプレキャスト(PCa)部材を多用するなど、工期短縮に取り組んでいる。隣接するサッカーのナショナルトレーニング施設「Jヴィレッジ」の全面開業に合わせ、19年4月の供用開始を予定する。
新駅は常磐線広野~木戸駅間に設置。駅からJヴィレッジに徒歩2分でアクセスできる。駅は2面2線形式。工事では上下線に延長215メートルのホームを構築する。ホームと駅舎は約20メートルの高低差があり、エレベーターやスロープ、階段を設ける計画だ。
1年未満という短い工期で駅の供用開始に間に合わせるため、材料にPCa部材を積極的に導入している。社員、作業員ともに昼夜交代の工事に当たり、施工開始から約6カ月で進捗(しんちょく)率約75%を達成した。
現在はホーム部の工事が完了した段階で、エレベーターやスロープ、階段などの完成を急ぐ。来年1月に駅舎の建築や電気などの工事に入る予定だ。
着工当初から現場指揮に携わってきた熊谷諭監理技術者は「Jヴィレッジ駅は震災復興のシンボルとして福島県民はもとより、スポーツを愛する全ての人々の期待を担っている駅。工事に携わることにとてもやりがいを感じている。新駅が開業した時に駅の利用者に喜んでもらえるよう無事に工事を完遂したい」と意気込みを語った。
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