2018年12月26日水曜日

【回転窓】学校給食130年に思う

年末年始の休みに帰省し、久しぶりに同級生らと会うのを楽しみにしている方もおられよう。すぐに共通の思い出話に花を咲かせられるのも旧友のありがたさである▼以前に小中学生時代の給食の話で盛り上がったことがある。当時はお世辞にも「おいしい」と言えるメニューではなかったが、とりとめのない話をしながら笑い合える貴重なひと時であった。今も学校生活で楽しい時間のはず。そう思っていたが、中には給食でのことが原因で体調を崩す児童らもいるという▼昨年発足した日本会食恐怖症克服支援協会には、教員に給食を残さず食べるよう指導され、不登校や体調不良になったなどの相談が17年5月~18年9月に延べ1000人以上から寄せられた(時事)▼個々の指導内容は分からないが、子供の心にストレスを与えるほどの行き過ぎた完食指導であれば問題だ。この団体は「給食は本来、楽しく食べて、食事の大切さを学ぶ場。強制は絶対にやめて」と訴える(同)▼日本の学校給食は明治時代に山形県内の私立小学校で始まり、来年に130年を迎える。時代が変遷しても皆に楽しい給食であってほしい。

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