JR東海は3日、山梨リニア実験センター(山梨県都留市)で営業仕様車両「L0系」の走行試験体験会を開いた。
延長42・8㎞の実験線を時速500㎞で走行。最小曲線半径8000mの区間や40‰(パーミル)の急勾配区間、タイヤ使用時の走行性能をアピールした。
L0系の走行試験は2013年から開始した。15年には1日の走行距離4064㎞、有人走行で時速603㎞を記録。17年には国土交通省の実用技術評価委員会が営業線に必要に技術開発の完了を確認した。累積走行距離は307万㎞になる。14年11月から始めた体験乗車の参加者は累計11・5万人になる。体験乗車は先頭の形状や視認用カメラを変更した改良型試験車両の走行に伴い、10月で一時休止となる。今秋の参加申し込みは当選倍率が30倍を超えたという。
リニア中央新幹線は、東京~名古屋間の建設工事が急ピッチで進行中。準備が完了した区間とともに「長期になったり、難度が高かったりする工事」(生田元執行役員中央新幹線推進本部副本部長)から着手している。本掘削など準備工事の次の段階への以降を巡って地元自治体が同意していない工区があるものの、「安全、環境、地域との連携で計画を着実に進める」(同)方針だ。
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