2019年10月9日水曜日

【女子学生16人参加、施工は清水建設】日建連九州、福岡市でけんせつ小町現場見学会開く

 日本建設業連合会(日建連)九州支部(小森浩之支部長)は5日、福岡市早良区田村の「福岡歯科大学医科歯科総合病院建替計画工事」(発注者・学校法人福岡学園)の現場で福岡大学と麻生建築&デザイン専門学校の女子学生16人を招き、けんせつ小町活躍現場見学会を開いた。

 参加者は設計・施工を担当している清水建設の担当者から説明を受けながら免震装置などの施工状況を見学。支部会員企業のけんせつ小町と交流し、建設業への理解を深めた。

 見学会の開会に当たり同支部の園田康行事務局長は日建連の女性の活躍推進に向けた取り組みを紹介し「女性の就業者が増えることで現場を含めた職場環境の改善が進むと期待されている」と話した。

 ゼネコンの役割や会社の概要などについて説明した清水建設九州支店の担当者は同社で女性の管理職が増え、活躍の場が広がっていることを紹介した。

 その後、同現場の吉見正樹所長から工事の概要や特徴、工期短縮の工夫、進捗(しんちょく)状況などの説明を受け、建物内部の鉄骨を建てている様子や配筋作業の様子、地下の免震装置などを見学。吉見所長は「専門工事業者の力を借りて工事を進めている」などと説明し、参加者はメモを取りながら熱心に聞き入っていた。

 見学後には同現場で働く坂本佳代さんらけんせつ小町6人との懇談も行った。参加者は教室では味わうことのできない現場の雰囲気を体感し、けんせつ小町との交流を通じて建設業で働く事へのイメージを持った様子だった。

 施工中の新病棟の規模はRCST構造5階建て延べ1万4925平方メートル、病床数50床。同社独自のRCST構造や外壁へのPCa工法の採用などにより生産性、安全性の向上を図っている。2020年7月末に病院棟を完成した後、記念講堂棟を建設し22年5月末に全体の工事を完了する予定。

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