2019年10月11日金曜日

【開業は来夏、ヴィラと「水庭」が特徴】タカラレーベンら、栃木県那須町にリゾート施設建設

ヴィラの完成イメージ(提供:タカラレーベン)
 タカラレーベンとリゾート運営を手掛けるニキシモ(東京都千代田区、北山実優代表取締役)は、栃木県那須町に建設しているリゾート施設「ボタニカルガーデン アートビオトープ」を9日、報道陣に公開した。敷地内にレストランやガラス・陶芸工房、宿泊棟を配置し、隣接地に160の池と樹木がモザイクのように並ぶ「水庭」を造ったのが特徴。環境問題や生物多様性にも考慮した未来型リゾートとして展開する。

 プロジェクトには建築家の坂茂氏や石上純也氏が参画している。完成は2020年夏を予定。タカラレーベンがリゾート施設運営を手掛けるのは今回が初めて。22年に迎える創業50周年を見据えた事業領域拡大の取り組みだ。

 建設地は栃木県那須町高久乙道上。敷地面積は1万6500平方メートル。15棟(1棟当たり60平方メートル)のヴィラを緩やかな傾斜がある土地の形状を生かして配置。アウトドアリビングをテーマに、建物から張り出した屋根の下に奥行き3メートルのテラスを設け、自然との一体感が味わえる。ヴィラの設計は坂氏が手掛けた。

樹木と池を組み合わせた「水庭」(提供:ニキシモ)
 レストランの床面積は370平方メートル。レセプション棟はエントランスに陶芸家・近藤高弘氏の作品を展示している。水庭は318本の樹木と160の小さな池を組み合わせた。散策しながら空気や風の動き、鳥のさえずりなど那須の自然が五感で味わえる。石上氏が設計を手掛けている。

 施設の施工は八光建設(福島県郡山市、宗像剛代表取締役)が担当。現在はレストランやヴィラを建設している。タカラレーベンの島田和一社長は「今までにこんなのあったのかと思えるような素晴らしいリゾート施設にしたい」と話している。

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