東急電鉄は1日、東急田園都市線・南町田駅の駅名称を「南町田グランベリーパーク」駅に改称した。
同日未明に駅名変更作業を実施。運賃表や時刻表の改定、駅名看板の取り換え作業などを行った。駅に直結する大型商業施設「南町田グランベリーパーク」の開業を11月に控えており、名称を変更することにした。
東急電鉄は同日までに看板や運賃表の改定準備作業を行ってきた。作業に立ち会った東急電鉄工務部施設課の社員は「終電後の作業。工程の管理には苦労した」と振り返った。
南町田グランベリーパーク駅では11月13日の商業施設の開業に向けてリニューアル工事が急ピッチで進んでいる。駅上空に長さ60メートル幅40メートルの大屋根の設置を終えた。下り方面のホームにはグランベリーパークに向かう大階段を整備する。階段の段差部分にはLEDを内蔵し、映像を流せるようにする。大階段の横には植栽や人工の滝を設置する。工事の進捗(しんちょく)率は80~90%。
ホームにはエスカレーターを新設し、待合室も建て替える。南北自由通路も整備し、通路の東側には約600平方メートルの商業店舗を開業させる。5テナントが入るという。工事の設計は東急設計コンサルタント、施工は東急建設が担当している。
名称変更に伴う作業を終え、東急電鉄の渡邊功社長は「当社の歴史の中でも素晴らしい駅になるだろう。一日中楽しい時間を過ごすことができると思う」と述べた。東急は1日付で鉄軌道事業を会社分割し、東急電鉄が同事業の営業を担う体制に改めた。渡邊社長は「安全を第一に、お客さまにより近い東急電鉄としてがんばっていきたい」と意欲を示した。
南町田グランベリーパークは、鶴間公園と旧グランベリーモール跡地を中心とする敷地(敷地面積約22ヘクタール)にミュージアムや商業施設などを整備する計画。自然とにぎわいを感じながら回遊できる歩行者空間を目指している。1月には複合的なエリア開発を対象とした国際的な環境認証制度「LEED ND(まちづくり部門)」でゴールド予備認証を取得した。
0 comments :
コメントを投稿