◇後輩の育成で恩返ししたい◇
建設業界とは畑違いの職種から転職し、初めは広報部に配属された。建設に関する知識がゼロの状態で、取材に行っても理解できない言葉ばかり。毎日指示された仕事をこなすだけで精いっぱいだった。その後は経理部に6年間。伝票も帳簿も手書きの時代を過ごした。
経理部から総務部に異動した直後、総務部長が退職し頼れる先輩がいなくなった。当時の専務理事は部下に素早い対応と簡潔かつ丁寧な説明を求める人。入念に資料を準備し、説明を重ねた。「当時のことを思い出すと冷や汗が出るくらいの駄目っぷり。でもこの経験があったおかげで成長できた」と振り返る。
3年前、総務部長に就任した。女性の管理職は日本建設業連合会(日建連)で2人目。小間使いの役割を自身に課し、言われた仕事は何でも請け負うのがモットーだ。「いつも周りの人に育ててもらった。恩返しのためにも、後に続く若い職員を育てていきたい」と力を込める。
「日建連は会員の協力があって成り立っている。会員の皆さまには社業が忙しい中、さまざまな施策に協力してもらっている」と感謝を忘れない。
仕事の息抜きは読書とフィギュアスケート観戦。「待ちに待ったシーズンが間もなく始まる。でもチケットが取れない」と残念がる。今年はテレビの前で観戦の予定だ。
(たかはし・はるこ)
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