国土交通省関東地方整備局八ツ場ダム工事事務所は1日、八ツ場ダム(群馬県長野原町)の試験湛水を開始した。
本格的な運用前に水をため、ダム堤体や貯水池周辺の安全性を確認する。3~4カ月をかけて平常時の最高貯水位(標高583m地点)まで水をためる。その後、最低水位の標高536・3m地点まで下げて試験を完了する。異常がなければ2020年4月の運用開始を目指す。
同ダムは利根川水系吾妻川中流にある。堤高116m、堤頂長290・8mの重力式コンクリートダム。総貯水容量は1億0750万m3に達する。試験湛水に当たってはダム本体中央下にある堤内排水路にゲートを設置。吾妻川をせき止めて水をためる。ダム本体工事は清水建設・鉄建建設・IHIインフラシステムJVが担当し、6月にコンクリート打設を完了した。
1日の閣議後の記者会見で赤羽一嘉国交相は「年度内の完成に向け事業を着実に進める。地元の皆さまにとって利益になるようしっかりと取り組む」と述べた。
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