◇建設投資は3200億~5500億円◇
長崎県・佐世保市IR推進協議会は1日、カジノを含むIR(統合型リゾート)の誘致に向け中核施設の規模や機能などを盛り込んだ「九州・長崎IR基本構想」案を公表した。収容人数1万2000人以上の国際会議場、展示面積2万平方メートル以上の展示施設、客室床面積の合計がおおむね10万平方メートル以上の宿泊施設などを整備する。
現時点での建設投資額は約3200億~5500億円を見込む。民間事業者から提案を受け付ける施設設置運営事業コンセプト募集を開始しており、2020年春以降の事業者公募などの参考にする。
案によるとIR予定区域は佐世保市ハウステンボス町6の1ほか、敷地面積約31ヘクタール。中核施設ではMICE(国際的なイベント)施設として最大会議室収容人数6000人以上かつ全体収容人数1万2000人以上の国際会議場、多目的利用できる展示面積合計2万平方メートル以上の展示場施設を整備。
このほか劇場や音楽堂、博物館などの魅力増進施設、VR(仮想現実)など最先端技術を活用した観光情報の発信などを行う送客施設、ハイグレードを含めた幅広い客層・ニーズに対応可能なリゾート空間を演出する宿泊施設などの整備も盛り込んだ。
整備に向けた課題では交通アクセスの強化などを挙げ、九州・沖縄・山口各県や経済団体で構成する九州地域戦略会議のプロジェクトチームで広域連携の在り方について検討を進めるなどとした。
1日に開始したコンセプト募集ではカジノ施設の運営事業者から開発コンセプトや施設計画、運営計画、事業スケジュールなどの提案を求める。11月22日まで参加登録、20年1月10日まで提案書をそれぞれ受け付け同2月21日までに対話を行う予定だ。
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