文字や言語ではなく対象物や概念・状態などの情報を図形で表すピクトグラム。必要な情報が分かりやすく伝えられる手段として鉄道駅や空港のターミナル、公共・観光施設に掲示されている▼今や世界中に広まるピクトグラムは、1964年に開かれた前回の東京五輪で初めて全面導入されたという。施設と競技で2種類のピクトグラムを作成。イラストのような図形は感覚的に意味が理解でき、大会の円滑運営に役立ったそうだ▼国内では2000年施行の交通バリアフリー法を受け、交通・移動に関する標識のイラストを統一化。障害者向けバリアフリールートも一目で分かるようになった▼増加しているインバウンド(訪日外国人旅行者)を踏まえ、16年には国土地理院が外国人の利用頻度が高い施設の地図記号を決定。グローバル化がピクトグラムの普及を後押しする▼今夏の東京五輪・パラリンピック期間中の交通対策の一環で、選手や大会関係者を運ぶ車両が通る「五輪ルートネットワーク(ORN)」を知らせる看板の設置が首都高速道路で始まった。おもてなしのピクトグラム。協力の輪が広がりますように。
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