鹿島は20日、ロボットメーカーの米ボストンダイナミクスが開発した四足歩行型ロボット「Spot(スポット)」を土木現場に導入したと発表した。トンネル内の路盤などでも不自由なく歩行できるよう改良されているという。世界に先駆けて土木現場で活用することを目指している。
今後、トンネル工事での坑内測量業務や安全管理のための巡視などを実証実験する予定。急傾斜地滑り地帯での調査・測量といった危険作業を含めて、適用先の拡大も検討していく。
ソフトバンクと、サービスロボットの開発・販売を手掛けるソフトバンクロボティクス(冨澤文秀社長兼最高経営責任者〈CEO〉)と協力し取り組んでいる。2018年に神奈川県内のトンネル現場で実証実験を実施。360度カメラを搭載したスポットを制御室から遠隔操作し、切羽の写真撮影やポンプメーターなどの計器点検を行った。
あらかじめ設定したルートに沿って自律歩行する機能を用いて、坑内巡視の面からも適用性を確認した。その後、ソフトバンクロボティクスとボストンダイナミクスが、悪路歩行性能の確認やインターフェースプログラムの改良を行い、土木現場への適用可能性を高めたという。
鹿島は、各種ロボット技術を積極的に導入することで、生産性や安全性のさらなる向上につなげるとしている。
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