7月24日の開会式まで170日余りになった東京五輪。着々と準備が進む中で、期間中の交通混雑にどう対応するかが注目されている▼政府は先週、職場に出勤せず在宅などで仕事をする「テレワーク」の実施に向け企業などに協力を呼び掛けた。東京都や内閣官房と連携し国立競技場などが立地する重点16エリア周辺の企業にテレワークの集中実施を働き掛けるという▼企業側も住宅大手の大和ハウス工業が東京23区に勤務する約3000人を対象に一斉テレワークを行うと発表。総合化学メーカーの三菱ケミカルも五輪期間中、役員と社員との勤務形態を原則テレワークにすると決めた▼建設業の場合はさまざまな場所に現場が点在し、工期や工程の制約、発注者との契約などもあり「さあ一斉にテレワーク」と踏み切れない事情はある。ただ五輪とパラリンピックを合わせて延べ1000万人との予測もある来場者数。帰宅時間帯と競技終了時刻が重なると相当な混雑になるだろう▼自らが手掛けた競技施設を家族に見せたい。そう思う工事関係者は少なくないはず。思い切った決断をする企業が出ることを期待したい。
0 comments :
コメントを投稿