2020年2月10日月曜日

【回転窓】沈静化を願う

 近所の少年サッカーチームが新型コロナウイルスの広がりを巡って揺れている。数十チームが参加する大きな大会を控えているものの、その会場でサッカーJリーグのチームが予定していたサポーターとの交流イベントを中止し、さてどうするかとなったようだ▼「プロは中止したのに子供は試合をするのですか」「シーズン開幕前のプロと同じ議論はできないでしょ」。指導者や保護者からさまざまな意見が出ているという▼新型肺炎の拡大に伴って観光産業は影響がじわじわと広がっている。保健所からの情報発信を装った詐欺メールの横行、医療従事者の子息がいじめられたなど、残念でならない報道が相次いでいる▼悪意に隠れがちではあるけれど、世の中の善意が目立つようにもなってきた。マスクを無料配布したり、中国に医療機器や対策資金を寄付したりする企業がある。近所のドラッグストアで一人2箱までのマスクを買えなかった人に、1箱譲った女性がいた▼「コロナすごく怖いんだよね」。大会を楽しみにしている6歳のサッカー選手も不安にさせる新型肺炎の猛威。早期の沈静化を願わずにはいられない。

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