2020年2月17日月曜日

【実施設計・施工は大林組、京町家の風情残す】NTT都市開発、京都市内でホテル「京都役行者開発」竣工

京町家の風情を残した建物が特徴的(ⓒ Forward Stroke)
NTT都市開発が京都市中京区で進めていた京町家の魅力を生かした開発プロジェクト「京都役行者開発」が竣工した。

 ホテルとレストランで構成する新施設は既存建物の一部を保存。町家の部材を生かしながら空間と機能を再構築した。京町家の本質的価値を継承し、京都の新たな魅力発信拠点として3月18日に開業する。

 所在地は室町通三条上る役行者町361。建物規模は5階建て延べ4000m2。ひらまつ(東京都渋谷区、陣内孝也社長)が運営するホテル(客室数29室)と二つのレストラン(日本料理・イタリアン)が入る。基本設計は日建設計、実施設計と施工は大林組が担当。数寄屋建築の工房として内外に知られる中村外二工務店(中村義明代表)が内装デザインを監修した。

 京町家の価値を引き継ぎ、京都の魅力的な街づくりに貢献することを開発コンセプトに設定。街路に面した南側建物の表家を保存し、蔵や庭など京町家が持つ構成を踏まえ、付加価値の高い施設に再整備された。

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