2020年2月12日水曜日

【回転窓】足元を巡る戦いの結果やいかに

4年に一度開催される五輪は出場を目指す選手はもちろん、競技に欠かせないシューズやウエアのメーカーにとっても威信を賭けた戦いになる▼陸上長距離界を席巻し、最近話題になっているのが米スポーツ用品大手のナイキが世に送り出した厚底シューズ。軽くて柔らかい特殊な素材とカーボンプレートを組み合わせたシューズは高い反発力とクッション性を生み出し、同社と契約する世界のトップ選手はもちろん、学生ランナーや市民ランナーにもあっという間に広まった▼好記録の連発に、陸上の国際統括団体、ワールドアスレチック(世界陸連)が厚底シューズを規制するかどうか議論していたのは記憶に新しい▼陸上で言えば、かつては日本メーカーが世界で隆盛を極めていた。トップアスリートを足元からサポート。1991年、東京世界陸上の男子100メートル決勝で世界記録を樹立したカール・ルイス選手が履いていたのは日本のメーカーがつくり上げたスペシャルシューズだった▼日本メーカーの輸入代理店からスタートしたナイキは時を経て世界でも有数の巨大企業に成長した。さてこれから先はどうなっていくのか。

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