先日、高校と大学、そしてアルバイトも一緒だった後輩と久々に会った。用件はその後輩に任せている自動車保険の更新手続きだったのだが、互いの近況も伝え合った▼保険会社でバリバリ働き、母親として子育ても熱心だった後輩。中学生になった子どもがどうしているのか聞いたところ「学校に通う意味が分からないという理由で家にいることが多い」とこぼしていた▼どうして学校に通うのか。多感な時期の子どもにどう伝えればいいのか。頭ごなしに叱っても駄目だろうし、なだめすかしても良い方向に行くとは限らない…。改めて対応の難しさを感じた▼宮崎県延岡市は教育や子育てで関係の深い家庭と学校、地域に加えて、もう一つの学校として「延岡こども未来創造機構(仮称)」の設立を目指しているそうだ。より高度な勉強ができる環境を整えたり、学校でつまずいた時の受け皿になったり。読谷洋司市長は「第4の存在であるもう一つの学校によって、勉強だけでなく心や人間力を育てる仕組みを具体的に作っていく」と狙いを話す▼困っていた後輩に的確なアドバイスができたのか-。今も自問自答している。
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