「思った以上に年配の方の利用が多い」と言う話をキャッシュレス決済を取り入れた個人商店主から聞いた▼消費増税に伴うポイント還元制度に合わせて、体制を整えたそうだ。本当に使われるか半信半疑だったが、予想を上回るペースで現金からの切り替えが進んでいるそうだ▼博報堂生活総合研究所が昨年11月に行った意識調査によると、キャッシュレス社会に賛成する割合は63%。2年前に行った同様の調査で賛成が49%にとどまり反対の方が多かったが、逆転した格好だ▼以前、路線バスを降りる時に両替の列が連なりなかなか動きださないことがあった。電子マネーの利用者が増えたことで、こうしたストレスはなくなった。事業者側も小銭を用意する必要がなくなるなどメリットは大きい。人は利便性や快適性をいったん覚えると、以前の状態になかなか戻れない▼ただ目の前で現物をやりとりするアナログの良さもある。前述の調査では停電や災害時が不安という声もあった。キャッシュレス決済の拡大はおそらく変わらないだろう。だからこそ、万が一に備えた対応をしっかりと考え、用意しておくべきだろう。
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