シールド断面の形状を変更する(JR東日本提供) |
JR東日本は東京都内で整備を計画する「羽田空港アクセス線(仮称)」の事業計画を変更した。東京貨物ターミナル(品川区)~羽田空港(大田区)区間に当たる「アクセス新線」のシールドトンネルの断面形状を複円断面から単円断面に変更。東京貨物ターミナル内改良区間も高架橋構造を地平構造に変える。計画変更に伴い環境影響評価(環境アセス)の調査方法なども見直す。工期や事業費の大幅な変更はない見込み。
羽田空港アクセス線は東京都心部と羽田空港を結ぶ新線。JR田町駅付近(港区)から東京貨物ターミナルまでの既存路線を改良区間とし、東京貨物ターミナルから羽田空港新駅(仮称)までを新線として整備する。延長は改良区間約7・4キロ、新線区間約5・0キロの計約12・4キロ。大汐線改修、開削・シールド工事などを行う。工期は約7年、車両を除く事業費は3000億円を予定している。
変更する事業計画によると、新線区間のトンネル区間を約4・9キロから約4・8キロに変え、約0・1キロの地平区間を設ける。シールド断面の形状は直径約7メートルの円を二つつなげる複円断面から、直径約12メートルの単円断面に変更。トンネル下部に避難空間を設けることが可能になり、京浜島つばさ公園付近(大田区)に計画していた中間立坑の建設をやめる。
東京貨物ターミナル内改良区間(約2・5キロ)は、地平、擁壁、高架橋の3区間で計画していたが、すべて地平区間に変更する。JR東日本は整備事業計画の変更届を東京都に提出した。
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