2021年5月13日木曜日

【回転窓】気象予報士の責務

 沖縄・奄美地方に続き、九州南部が梅雨入りしたようだと、気象庁が発表した。昨年よりも19日早いそう。例年なら5月下旬から6月上旬にかけて梅雨前線が徐々に北上していくところだが、今年は前倒しの気配が漂う▼曇りや雨の日が多くなる梅雨期は、日々の天気予報のチェックが欠かせない。大雨による災害が発生しやすい時期でもあり、気象情報には細心の注意を払う必要がある▼気象庁が提供する数値予報資料など高度な予測データを、適切に利用できる気象予報士。防災情報と密接な関係を持つ気象情報を、不適切に流して混乱を引き起こさないよう、予報士に課される社会的責務は小さくない▼気象だけでなく、高速道路の渋滞予報も人々の暮らしや経済活動に欠かせない。渋滞による時間的損失を回避し、より効率よく目的地に着くためのルート選定に役立つ渋滞予報は、ビッグデータや人工知能(AI)分析などで高度化が進む▼昨今のコロナ下では天気や渋滞よりも、感染者数の増減予測が気になるところ。感染拡大を抑え込み社会的混乱を早く収束させるためにも、確かな情報に基づいた行動を心掛けたい。

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