春の大型連休が終わり中学校や高校の運動部は大会シーズンに入る。3年生の多くは大会後に引退し受験モードに切り替わる▼緊急事態宣言が月末まで延長され、警戒を強めながら大会を開く場合も多いと聞く。開催を見送るケースもあった昨年に続き、部活に打ち込んできた選手、子どもの活躍をじかに応援できない親にはつらい状況であろう▼スポーツに打ち込む若い世代にとって、進学や就職はプレーを続けるかどうか判断を迫られる岐路になることが多い。受験勉強や就職活動でトレーニングや試合に空白期間が生まれ、距離を置くことで注いできた情熱が冷めてしまうケースもある▼仕事とスポーツの両立を目指す学生を積極的に採用している建設会社が兵庫県にある。吉田組(姫路市広畑区、壺阪博昭社長)は社会人野球のチームでプレーしながら、土木や建築の知識が習得できる環境を整えた。ユニークな採用活動が評判になり、2020年春採用で5人だった新入社員は今春、甲子園に出場経験のある選手を含め32人に増えたそうだ▼苦難を乗り越え精いっぱい頑張れ。これから大会に挑む選手に心からエールを。
0 comments :
コメントを投稿