2021年5月12日水曜日

【回転窓】鷹渡りと鷹柱

 名古屋に勤務していた3年前のこと。ある道路会社の新支店長に就任の取材にいくと、「鷹(タカ)渡り」を早く見たいと言っていた▼その支店長はバードウオッチングが趣味で、週末になると双眼鏡を抱え観測スポットに出掛けるという。名古屋勤務は初めてで、地元でしか見られない野鳥の観測が今から楽しみだとも▼タカは寒い冬に備え、秋(10~11月)に東南アジアへ移動し、春(3~5月)に本州の里山に戻る。愛知県の渥美半島はその鷹渡りのルートの一つで、タカの群れが上昇気流に乗って上空へと昇る「鷹柱」も見ることができる。バードウオッチャーとしては見逃せない場所に違いない▼渥美半島から直線で結んだ徳島の鳴門海峡周辺もルートに当たる。日本野鳥の会徳島県支部によると、今春越冬を終えて戻ってきたタカの数は約3000羽。ここ数年、数は安定しているという(徳島新聞5月10日付)▼タカやワシなどの猛きん類は生態系の上位に位置し自然の豊かさを象徴する生き物とされる。16日まで「愛鳥週間」。この機会に近所の野鳥スポットに出掛け、にわかウオッチャーになってみてはどうか。

2 件のコメント :

  1. お世話になっております。短時間ではありますが毎日貴紙に目を通させていただき業界のトレンドや情報収集に活用させていただいています。そのような読み方なので『回転窓』にはあまり目が行きませんでしたが社内より『あなたのことが載ってるよ』と言われ再度読ませていただきました。名古屋時代を思い出すとともに、少し『ホッ』する時間をいただきました。有難うございます。現在は東京本社勤務で関東圏の干潟等でシギチドリ春の渡りを楽しんでいます。これからも業界情報の中にも『ホッ』とする情報掲載を楽しみにしています。

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    1. コメントありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

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