2022年10月31日月曜日

首都高速会社/大学生招き都内で点検・補修デモ、インフラドクターなど紹介

 首都高速道路会社は28日、道路補修の安全確保につながる技術を体験してもらう「首都高点検・補修デモ2022」を東京都江東区の辰巳補修基地で開いた。土木工学などを専攻する首都圏の大学生27人が参加した。GIS(地理情報システム)と3Dの点群データを駆使した維持管理支援システム「インフラドクター」や点検用ドローンといった最新技術を活用したメンテナンスの取り組みを紹介した。
 点検・補修デモは、安全意識の向上や災害防止活動を進める「秋の首都高安全月間」(実施期間10月11~28日)の活動の一環。道路維持に関する取り組み周知や次世代技術者の育成などを目的に行っている。2008年以降、定期的に開催していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から今回が3年ぶりの開催となった(通算13回目)。
 冒頭、保全・交通部点検・補修推進室の七田裕管理用建物保全担当課長は「実際に維持管理で使われている技術を見ていただく。首都高の安全・安心がどのように守られているのか、理解を深めてほしい」と呼び掛けた。
 会場では無線通信で自走しながら橋梁部材の点検箇所を撮影する「点検ロボット」や、重量超過車両を監視する設備の点検を効率的に行える「軸重試験車」、桁下の点検で使うドローンなどを展示。各担当者が点検作業での役割を説明した。鋼構造物に発生したき裂損傷の進展を抑える補修作業のデモンストレーションも行った。
 屋内エリアでは、インフラドクターや動画データから損傷箇所を自動検知する「インフラパトロール」のシステムを映像で紹介。学生からは「大容量の点群データをどう管理するのか」といった質問が出るなど、最新技術に対する興味や理解を深めた。

き裂補修のデモンストレーション
インフラドクターの説明を聞く大学生


source https://www.decn.co.jp/?p=147428

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