2022年10月14日金曜日

竹中工務店ら/内子龍王バイオマス発電所(愛媛県内子町)が開所、80人で稼働祝う

 竹中工務店と内藤鋼業(愛媛県内子町)、サイプレス・スナダヤ(同西条市)、三洋貿易、大日本コンサルタントでつくる内子龍王バイオマスエネルギー(内子町)が内子町に建設した「内子龍王バイオマス発電所」(内子1365)が完成し13日、稼働した。同日、関係者約80人を集め開所式を開催。同発電所は、内子町森林組合の未利用材を内藤鋼業の木質ペレット工場で発電用原料に加工、使用する。電気出力は330キロワットで発電時の熱も供給。竹中工務店はプロジェクトマネジメント(PM)を担った。
 5月に着工した新発電所は2007年策定のバイオマスタウン構想を進める同町が支援。町内のバイオマス発電施設は2カ所目。5社共同出資の事業会社は21年9月に設立した。
 敷地面積は797平方メートル。平屋181平方メートルの発電所にはサイプレス・スナダヤの地元産材からつくるCLT(直交集成板)を使うことで、先導的な地域連携型木質バイオマス発電事業を表現した。設計は大日本コンサルタントで、山本建設(内子町)と田丸電気水道設備(同)、大阪テクノクラート(堺市堺区)が施工した。
 使用する木質ペレットは間伐未利用材(年間約3600トン)からつくる。発電した電力は四国電力へ全量売電する。小型高効率木質バイオマス熱電併給装置を2台設置。発電時に発生する熱520キロワットは隣の内子町龍王公園のホテルとフィットネスクラブに送る。
 小野植正久町長は「町ではさまざまな環境の課題に取り組んできた。さらに皆さまの知恵がほしい。この事業が大きく花開くことを期待する」、竹中工務店の関谷哲也常務執行役員は「当社では専門組織を立ち上げ、木材の需要拡大に取り組んできた。この発電所の事業はチャレンジとなった。森の産業振興と地域貢献につながる。皆さんと対話を続け事業を進める」と語った。



source https://www.decn.co.jp/?p=146934

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