フジモリ産業(東京都新宿区、藤森行彦会長兼社長)は、ロックボルト工向けモルタル充てん量計測システム「モルタルディレクタ」を開発した。ロックボルトの定着材であるモルタルを計測、表示し、充てん量を見える化した。大成建設が施工中の「R2-5朝日温海道路2号トンネル工事」(国土交通省北陸地方整備局発注)に導入し、施工品質の向上に貢献している。 モルタルディレクタは温度計や水温計、流量計、圧力計などで構成。モルタルポンプに各種センサーを設置することでポンプの運転状況を把握する。ポンプの動作状況を計測でき、穴ごとの充てん量に計測値を割り振ることができる。システム設置後、従来のモルタルポンプでいつも通りの充てん作業を行えば自動で孔ごとのモルタル充てん量が計測される。事前に基準値を設定すると、基準値を上回ったタイミングで回転灯とブザーで周知する。基準値を超えるまで充てんでき、量管理による確実な充てん作業が可能となる。 使用水の流量とモルタル充てん量を同時計測でき、モルタル中に含まれる水量も計測できる。取得したデータを自動で帳票作成するため、施工データの確認も簡単に行える。 今後山岳トンネル工事だけでなく、同様なロックボルト工事を行うのり面工事への適用を目指し、積極的に提案していく。 山岳トンネルのロックボルト工事で使う定着材のモルタルは、充てん状況を目視で確認していた。目視確認は客観性に欠けるほか、帳票も作成しないため施工管理方法の品質面に課題があった。
source https://www.decn.co.jp/?p=147316
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