山下PMCは、心身の健康に寄与する快適な住環境に注目した新たな認証制度「健康住宅Lively7(ライブリーセブン)認証」の提供を始めた。医学研究の視点から心身の望ましい状態に影響を及ぼす感覚、運動など七つの領域を定義。計30の評価項目で点数化し得点に応じてプラチナ、ゴールド、シルバーの認証を付与する。住環境の基準を示す新たな物差しとして普及を目指す。 プログラムの開発に当たっては渡辺恭良理化学研究所生命機能科学研究センターチームリーダーを委員長に、地域社会医学などの研究者や専門家で構成する有識者委員会を設置。「住宅にウェルビーイングという価値を」をコンセプトに▽感覚▽運動▽認知▽生体恒常性・代謝▽活力▽心の健康▽衛生-の7領域で30の評価項目を作成。エビデンス(根拠)に基づく専門家の知見を踏まえたプログラムを開発した。 人の心身の状態に着目し評価する点がポイントだ。渡辺氏は「健康に良い影響を与える要素を複合的に評価でき、健康住宅を実現する提案に高い得点が入る」と説明。イノベーティブな提案に対し別途追加点を与える仕組みも設けた。 認証を取得すれば物件販売価格の上昇や不動産価値の向上、健康で安全な施設運営、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・企業統治)活動の促進などが期待できる。 山下PMC事業創造推進本部第七部グローバルプロジェクト部の合内祥之部長は「当社が受け皿となりコンサルティングを含めワンストップで提供する。認証手続きとコストが軽減できる」とメリットを強調する。 登録・認証費用は100戸未満の集合住宅で100万~150万円、100戸以上で150万~200万円程度を見込む。現在パイロット認証としてデベロッパー数社と協議中で、11月にも第1号案件が誕生する予定。今後はデベロッパーなどへの提案に合わせて「一般を含めセミナーなどで認知度向上に力を入れていく」(合内部長)考えだ。
source https://www.decn.co.jp/?p=147345
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