2022年10月7日金曜日

佐藤総合計画/中国・広州の国際コンペに当選/科学会議場など延べ14万平米

 佐藤総合計画が、中国広東省広州市の複合施設「大湾区科学フォーラム常設会場」を整備するための国際コンペで、同社と広東省建築設計研究院による設計JVで当選した。事業主は広州南沙開発区管理委員会。中国版シリコンバレー計画「南沙科学城」の関連施設で、科学会議の会場や科学者向けレジデンスなどを一体的に整備する。最大で延べ14万平方メートル程度の規模を見込む。2025年の供用開始を予定する。=12面に関連記事
 計画地は南沙新区の9・51ヘクタール。「広東・マカオ・香港グレーターベイエリア(粤港澳大湾区、GBA)」の中心に位置し、科学者向け国際イベントの拠点となる。第1期に科学技術館(延べ3万平方メートル程度〈地上〉)やアカデミックセンター(延べ1万平方メートル程度〈地上〉)、バスターミナルを建設。第2期は科学イノベーションセンター(延べ4万~6万平方メートル程度〈地上〉)、サイエンティストレジデンス(延べ2万~4万平方メートル程度〈地上〉)の民間施設を整備する。
 水辺に面した半島のような敷地や、世界に開かれたゲートシティーという位置付けを考慮し、「千の帆の競漕(きょうそう)と科学技術の航海」をコンセプトに提案。ヨットの帆を表現した立面ユニットと波のような屋根の外観で、敷地先端から既存都市側へとリズムを刻むようなスカイラインを形成する。積極的に風を取り入れ屋根面を冷やすことで空調負荷を軽減し、シンボリックなデザインと合理的な機能性を両立する。
 細田雅春社長は「大湾区を新しい発信地にするという中国の戦略的なビジョンが見える。そうした文脈にフィットさせた」と語った。



source https://www.decn.co.jp/?p=146761

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