2020年9月23日水曜日

【10月着工、施工は東洋建設】稲毛海浜公園(千葉市美浜区)に海上ウッドデッキ整備へ

 千葉市美浜区の稲毛海浜公園のリニューアル事業を行っているワールドパーク連合体(千葉市美浜区)は、公園内にあるいなげの浜で「海へ延びるウッドデッキ」の建設に着手する。

 延長90メートル、幅10メートルのデッキを砂浜から海に突き出す形で整備。上部にカフェやイベントスペースを設ける。砂浜にリゾート感を生み出し集客の目玉とする。施工は東洋建設。10月に仮設工事に入り、2022年4月の供用開始を目指す。

 デッキは海上部分の延長が約47メートル。砂浜から徐々に高くなり末端部は5・2メートルの高さになる。満潮時でも海水につからない。カフェやイベント空間として活用し、車いす用のスロープも設ける。

 計画によると11月に基礎杭工を開始する。21年3月ころに床板設置、ウッドデッキ敷設、舗装工に入る。浜部の整備、カフェの設置などを経て22年3月末までに工事を終える。事業費は約6・4億円。このうちウッドデッキ本体の工事費約5・9億円を千葉市が支出。カフェなどの整備費約5000万円は同連合体が負担する。

 市は同公園のリニューアルに当たり民間の資金とノウハウを活用。公募型プロポーザルで17年6月にワールドパークが代表の連合体を事業者に選定した。連合体はホワイトビーチ(白い砂浜)や海へ延びるウッドデッキ、グランピング施設、温浴施設、既存施設をリノベーションした宿泊施設などを提案した。

 18年に着工し19年5月に潜堤、同10月に砂浜が完成した。バーベキュー場が今年7月に暫定開業するなど整備を進めている。

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